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【開発ストーリー】複数施設管理に対応した屋内レジャー施設のチケット販売管理システムの改善

2024-12-26

複数施設管理に対応した屋内レジャー施設のチケット販売管理システムの改善 ~トランポリンパーク・トランポランド~

屋内レジャー施設へのRAP導入、複数施設管理にも対応

多くのエンタメ施設では、チケット管理の煩雑さによる業務効率の悪化や、チケット販売手数料によるコスト圧迫など、チケット販売管理に関する課題を抱えており、当社にご相談をいただきます。

当社のソリューションである、快適な施設運営を支援するチケット販売管理システム『RAP(ラップ)』では、独自のWEBサイトでチケットを販売管理し、お客さまはQRチケットを見せるだけで施設への入場が可能となります。また、専用管理ページでチケットを管理することが出来、来場者情報を一括管理することが出来ます。

ご相談時には、
「フルカスタマイズが可能なRAPのようなパッケージは少なく、カスタマイズ費用が嵩んでしまうのではないか」
「独自のシステムを運用すると既存システムと比較して運用費が高くなるのではないか」
「顧客情報の分析をしたいが既存の仕組みではそこまでできるシステムがない」

このようなご質問も多く寄せられますが、当社では、解決に向け施設のご要望にお応えすべくご提案させていただいております。

独自のチケッティングシステムを導入するには、多額のコストがかかり、大規模施設への対応が多く、規模の小さい施設では、導入のハードルが高く、断念せざるを得ないのではないか、と考えられがちです。

RAP導入では、ベース機能を中心として組み、カスタマイズ機能を最小限とするなど、開発コストを抑え年間20万人程度の集客が見込まれる施設への導入実績もあるので、この記事では、その一例をご紹介致します。

トランポリンパーク・トランポランドってどんな施設?

テコテックでは、2022年5月に株式会社トランポランド(旧:合同会社トランポランド)」が運営するトランポリン専用のアミューズメント、スポーツ施設「トランポリンパーク・トランポランド」にチケット販売管理システム『RAP』の導入及びカスタマイズ開発を行いました。

トランポリンパーク・トランポランドは、トランポリンが初めての方、キッズ、女性、ファミリーまで、全ての方が楽しくジャンプできる施設です。スポーツ好きの大人の方も楽しめるエリアもあり、体操やチアリーディングはもちろんスキー・スノボ等エアリアルスポーツの練習にも利用できる施設です。 現在は、東京、埼玉、千葉の3店舗を展開し、チケットの種類は時間帯で区切られており、60分利用料金、90分利用料金、夜間料金などが設定されています。

在庫管理の煩雑さを解消したかった

お客さまの当初の課題として、施設の空き状況などを含む在庫管理の複雑さや、時折起こるサーバーダウン等既存システムの使いづらさを感じていたところで、2020年末頃に当社へお問合せをいただいたのをきっかけに、具体的な課題を確認させていただきました。

お話をお伺いする中で、スポーツ施設として、多少の危険を伴うリスクがあるため、規約への同意レベルの同意書ではなく、本人同意書名まで取得する同意書が必要であり、その同意書を記入していただく作業や管理など、施設特有の対応による情報管理の複雑さから、人件費がかかる面で苦労されていることが課題だとわかりました。

■課題解決
主な開発ポイントとしては以下の4つがあげられます。

  1. 複雑な在庫管理を可能とするため、RAP機能のカスタマイズを行い、在庫計算ロジックの再構築の対応。合わせて、チケットと同時にオリジナル靴下などの付属品も決済可能とする購入フローを追加しました。手作業による在庫管理作業がなくなり、人件費削減を実現致しました。
  1. 同意書をシステム内で管理できるように機能追加し、書面で実施していた同意書を削減すると共に対応する人員削減に貢献しました。
  1. 複数店舗の管理を可能とする仕組みを追加しました。RAPは、大規模施設1施設の運用に特化したシステム基盤でしたが、複数施設を運営する事業者様向けの機能としてカスタマイズ開発しました。
  1. 今現在施設にいる人の見える化に対応。施設内に「何人、誰が」いるのかを把握し、施設を安全に運営するための情報の共有を可能にし、同時にチケット在庫管理の煩雑さを解消しました。

現場がシステムに合わせるのではなく、システムが現場に寄り添う

経験豊富なメンバーと若手メンバーの組み合わせで臨んだこのプロジェクトでしたが、各々が積極的に取り組むチームだったため、お互いの得意分野でフォローしながらチームワーク良く進んでいきました。

RAPの導入案件の中でも、RAPがリリースされてから初期の段階の案件ということもあり、カスタマイズ開発の対応も多かったため、不慣れな仕組みもありましたが、お客さまも真摯に向き合ってご意見を下さりスムーズに進行することが出来ました。

システム開発で重要なことのひとつとして、お客さまとのコミュニケーションが挙げられますが、その関係やバランスが非常によく、双方の意見をぶつけ合うことが出来ていたのではないかと思います。 こういったお客さまとの距離の近いプロジェクトでは、PMのみならず、現場開発エンジニアにとっても良き経験となり、その後の開発に活きています。

本件を担当した若手エンジニアが、「現場がシステムに合わせるのではなく、システムが現場に寄り添って、お客さまのビジネスに最適化されたシステムを提供する、これはテコテックの強みだ」と感じることが出来たと話しています。

まさに、テコテックらしい発想であり、基本システムを軸に、お客さまの今までの運用方法をシステムに落とし込んでいくことで、今までの運用ルールを大幅に変えることなく、DX化を実現するイメージで展開しています。

トランポランドご担当者さま「詳細まで理解して向き合っていただいた姿勢に満足」

株式会社トランポランド 総務 遠田 寅彦 様

「当初からヒアリングのみならず、開発チームの皆様でご来店いただきサービスや実際に施設に遊びに来たお客様の流れとスタッフの業務フローまで視察いただいたことで、開発スタートから非常にスムーズなやり取りをさせていただけました。また、予算も納期も限られる中、最大限の対応をしていただいたとともに、開発後も何かあると相談をしているのですが、いつもスピード感ある対応をしていただけています。システムの内容はもちろんですが、詳細まで理解して向き合っていただいた姿勢に非常に満足しております。」

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