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【2025年最新版】国内外のNFTマーケットプレイス10選

2025-02-20

はじめに

今回は2025年現在、注目されているNFTマーケットプレイスについて紹介します。
NFTマーケットプレイスとは、NFTを売買するためのプラットフォームです。NFT(Non-Fungible Token)とは、ブロックチェーン技術を活用した唯一無二の価値を持つ代替不可能なデジタル資産です。

この唯一無二の価値を活かし、世界に一つだけのアイテムやイラスト、音楽などを作成することができます。それだけではなく、NFT急成長時期である2021年頃から会員権や不動産の所有証明など様々な分野での活用も期待されていました。

しかし、2022年に始まった「クリプトウィンター」と呼ばれる暗号資産の低迷期により、NFTマーケットプレイスは大きな影響を受けました。例えば、当時世界で最も盛んだったマーケットプレイスであるOpenSeaでは取引量が全盛期と比べ99%も低くなってしまったというデータもあります。

そのような中でも、日本ではWeb3.0の法整備に精力的に取り組んできました。2023年の先進技術の普及度合いを示すハイプ・サイクルでは、Web3.0の根幹となる「ブロックチェーン」が幻滅期を抜けようとしています。これは、2023年に同じく幻滅期を抜けた「人工知能(AI)」の直近の動向からも期待できるものです。

また、NFTは2022年以前の投機目的とは異なり、現在ではコミュニティへの参加権やクリエイターへの応援アイテムとしてのNFTが多く見られるようになってきました。この傾向から、様々な企業や団体がNFTを用いたサービスやグッズを作成し、より身近なものへと変化していくことが考えられます。

2024年はクリプトウィンターが終わったとされ、新たな節目を迎えています。今後は、ブロックチェーン技術を利用したNFTを売買するマーケットプレイスにも自然と注目が集まると考えられます。ここで、今回は国内の注目すべきマーケットプレイスと海外の勢いのあるマーケットプレイスについて紹介します。

国内NFTマーケットプレイス

Coincheck NFT

Coincheck NFTは日本の主要な暗号通貨取引所であるCoincheckが運営するNFTマーケットプレイスです。Coincheckの口座を持っている場合、NFTの出品・購入・保管が可能であり、その手数料が無料である点が特徴です。また、Coincheckはセキュリティ対策に優れており、ユーザーの資産を安全に保管するための仕組みが整っています。NFTの出品・購入にはCoincheckのアカウントが必要ですが、手続きは簡単で、ユーザーフレンドリーなインターフェースが提供されています 。

Adam byGMO

Adam byGMOはGMOインターネットグループが提供するNFTマーケットプレイスで、日本のクリエイターとコレクターに対応しています。特徴としては、日本円でのNFTの購入をサポートしている点、GMO金融サービスとの統合がされている点などが挙げられます。さらに、ユーザーはGMOコインのアカウントを通じて暗号通貨を利用した取引も可能です。NFTの発行・取引はブロックチェーン技術を活用しており、高い透明性と信頼性が確保されています 。

DOSI

DOSIは、2024年1月5日までサービスが展開されていた「LINE NFT」と統合されたNFTマーケットプレイスです。元々は海外のマーケットプレイスでしたが、統合されたことにより日本でも提供が開始されました。特徴としては海外ユーザーともやり取りが可能な点、クレジットカード決済に対応している点などが挙げられます。また、元LINE NFTということもあり、メッセージアプリであるLINEのアカウントと連携して使用することもできます。これにより、ユーザーはLINEアカウントを通じて簡単にNFTを管理・取引することが可能です 。

メルカリNFT

国内最大級のフリマアプリとして有名なメルカリですが、2025年1月28日からNFTをも売買することが可能になり、NFTマーケットプレイスとしてのサービスが開始されました。
メルカリアプリ内からアクセス可能であり、購入手順も日本円で問題なく直観的であり参入しやすいことから今大きな注目を集めています。
通常、NFTを保有する際にはウォレットと呼ばれる財布のようなものが必要なのですが、メルカリNFTではあえて意識させないような作りをしています。

SBINFT Market

SBINFT Marketは、SBINFT株式会社が運営するNFTマーケットプレイスであり、NFTの発行、販売、二次流通機能をすべてブロックチェーン上で完結させている点が特徴です。
その他にも、NFTを発行できるのは公認クリプトアーティストと提携パートナーのみである点、NFTを所有している人だけがその内容を閲覧できる閲覧権限機能や、二次流通におけるロイヤリティ分配機能があります。

海外NFTマーケットプレイス

ここではDappRadarというマーケットプレイスの取引を確認することができるサイトから、取引量や取引額が優れている上位5つのマーケットプレイスを紹介します。

OpenSea

OpenSeaは、2017年に設立された、世界最大級のNFTマーケットプレイスです。デジタルアート、ゲームアイテム、バーチャル不動産など、さまざまなNFTを作成、購入、販売することができます。特徴としては、初期費用なしでNFTの出品が可能であること、Etheriumだけでなくポリゴンなどの複数のブロックチェーンに対応していることなどが挙げられます。

Blur

Blurは、2022年10月にサービスを開始し、現在では世界一の取引高を誇るNFTマーケットプレイスです。特徴として外部マーケットプレイスを横断して取引がおこなえる点や手数料が掛からない点、独自トークンである「BLUR」の配布を積極的に行っている点が挙げられます。

Magic Eden

Magic Edenは、ソラナネットワーク上に構築されたNFTマーケットプレイスです。
「コミュニティ・ファースト」をポリシーとしており、2022年に立ち上げた「Magic DAO」を用いてユーザーニーズのヒアリングからレスポンスをおこないます。その他にも出品手数料がかからないといった特徴があります。
また、ソラナネットワークを用いているため、イーサリアムと比較して手数料が安価に抑えられることも特徴です。最近では、トランプ大統領のNFTの一件でも注目されました。

Element Market

Element Marketは世界最大級のマーケットプレイスであるOpenseaよりも対応しているブロックチェーンが広く、今回紹介するマーケットプレイスの中では最もNFTの平均金額が高いマーケットプレイスになります。さらに、Ethereumのレイヤー2スケーリングソリューションであるStarknetや日本語を始めとした多言語にも対応しており、幅広い層に使いやすいマーケットプレイスです。

Immutable X Marketplace

Immutable Xとは先ほどと同様、Ethereumのレイヤー2スケーリングソリューションであり、取引にガス代という手数料のようなものがかからないことが大きな特徴です。さらに、ImmutablePlayというサービスでゲームをすることが可能でゲーム内で獲得可能なため非常に流動性が高くこの順位に居るのだと推測されます。

まとめ

今回紹介した国内外のマーケットプレイスだけでなく、まだまだ多くのマーケットプレイスが存在しています。取引手数料の抑制、NFTの購入方法、そのほかのサービスが各マーケットプレイスによって異なるため、大きく差別化されています。

また、海外例の通り世界最大のマーケットプレイスだったOpenSeaを1年で大きく上回ったマーケットプレイスが複数存在するように、NFT市場はまだ発展途上です。
実際、2024年では海外マーケットプレイス上位5選にはOKX NFT Marketplace,MOOARが入っていたのですが2025年現在、より活発なマーケットプレイスが数十種類も頭角を現しています。特に、OKX NFT Marketplaceは2023年12月には取引量がOpenSeaを上回った事がニュースになりました。

現在、先述したクリプトウィンターによる長い冬が明け、春がやってきたと言われています。アメリカでは米大統領選が終わり、トランプ大統領や政府効率化省やテスラで有名なイーロン・マスク等、NFTやWeb3.0に対して前向きな方が政策を推進しています。

日本でもWeb3.0先進国となるために様々な法整備が行われています。Web3.0の中心に存在するマーケットプレイスには今後も注目です。


筆者:次世代デジタル基盤開発事業部 速水 貴大
監修:次世代デジタル基盤開発事業部 鈴木 康男

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